資産運用の相談相手としてFPをおすすめする理由とは

資産運用を相談する相手をお探しの場合には、ファイナンシャルプランナー(FP)への相談をおすすめします。

この記事では、資産運用の相談相手を探している人に向けて、「資産運用の相談相手としてFPを選ぶメリット・デメリット」や「資産運用を相談するFPの選び方」、「FPに資産運用を相談する上で知っておくべき点」について解説します。資産運用の相談相手をお探しの方は、ぜひ、最後までお読み下さい。

資産運用をFPに相談する6つのメリット

資産運用の相談相手としてFPを選ぶ事には、次のようなメリットがあります。多くの方にとって、これらのメリットは資産運用の相談相手としてFPを選ぶ理由になる事でしょう。

メリット①:相談者に近い立場で相談に対応して貰える

FPに資産運用を相談する1つ目のメリットは、「相談者に近い立場で相談に対応して貰える」というものです。

資産運用の相談窓口は世の中に多く存在しますが、その多くは、「金融商品を売る」という商売の為に相談を受け付けています。そして、そのような相談窓口は、金融商品を販売する側の利益を考えながら相談者からの相談にのっています。

これに対して、FPは「生活者のライフプランを改善する専門家」であり、その目的の為に資産運用についてのアドバイスを提供しています。すなわち、FPは「相談者に近い立場で相談にのる専門家」なのです。この為、相談者の利益を優先したアドバイスをしてくれます。

具体的には、FPであれば、相談者が「必要としているリターン」や「許容できるリスク」などをライフプラン分析などで把握した上で、その相談者にとって最適な投資についてのアドバイスをしてくれます。FPによっては、相談者の「考え方」や「性格」なども考慮して提案をしてくれます。

本当に自分の為になるアドバイスが欲しいと考えている方にとって、このメリットは相談相手としてFPを選ぶ理由になる事でしょう。

メリット②:資産運用する金額についての相談ができる

FPに資産運用を相談する2つ目のメリットは、「資産運用する金額についての相談ができる」というものです。

資産運用を始めるにあたっては、「どのくらいの金額を投資にまわすべきなのか」という検討が欠かせません。

しかし、その検討の為には、「投資される方のライフプランに関する分析」が欠かせません。この点、FPは「ライフプランの専門家」ですから、ライフプランに関する分析を行った上で「どのくらいの金額を投資にまわすべきか」という点について、適切なアドバイスをする事が可能です。

なお、金融商品を販売する立場の人に相談した場合、その相手は「金融商品を少しでも多く売らなければならない」という圧力を多少なりとも感じながら、貴方の相談にのる事になります。この為、そのような相談相手からのアドバイスは、「できる限り多くの金融商品を買いましょう」という内容になりがちな事も知っておいて下さい。

メリット③:中立の立場からアドバイスが貰える

FPに資産運用を相談する3つ目のメリットは、「中立の立場からアドバイスが貰える」というものです。

特定の金融商品を扱っている専門家に相談すると、その相手が扱っている商品を重点的に勧められる事になるでしょう。これは仕方のない事です。

その点、中立の立場で資産運用の相談にのっているFPであれば、そのような事はありません。相談者の事情を踏まえ、多くの投資手法の中から、相談者にとって最も適切と考えられる投資を提案してくれます。

特定の金融商品に肩入れしていない立場(中立の立場)からのアドバイスが欲しい場合には、まず、FPに相談する事をお勧めします。

メリット④:運用資産の取り崩しについても相談ができる

FPに資産運用を相談する4つ目のメリットは、「運用資産の取り崩しについても相談ができる」というものです。

資産運用を検討されている方の中には、「将来、必要になるお金を貯める」という目的の為に資産運用を検討されている方も多い事でしょう。

そのような目的がある場合、「運用資産している資産を取り崩す(お金を使う)」という段階の事についても、運用開始時から考えておくべきです。なぜなら、取り崩し方によって、適切な資産運用は変わる場合があるからです。

そして、取り崩す段階の事を考慮する為には、相談者のライフプランに関する分析を行い、「どのような取り崩し方が良いのか」という点について検討する必要があります。前述の通り、FPは「ライフプランの専門家」ですから、そのような検討についても問題なく行う事が可能です。

メリット⑤:制度の活用についてのアドバイスが受けられる

FPに資産運用を相談する5つ目のメリットは、「制度の活用についてのアドバイスが受けられる」というものです。

実は、資産運用でより良い結果を出す為には、「適切な投資先を選ぶ」だけではなく、「投資に関する制度を適切に活用する」という事が欠かせません。

「投資に関する制度」とは、iDeCo(イデコ)やNISA(ニーサ)などと呼ばれているものが中心となりますが、勤務先が独自に制定している制度などが活用できる事もあります。

しかし、「制度をどのように活用するのが良いのか」という判断の為には、前述の「運用資産を取り崩す段階についての検討」と同様の検討が必要となります。すなわち、相談者のライフプランに関する分析を行う必要があるのです。

この為、ライフプランの専門家であるFPは、「制度の活用についてのアドバイス」という面でも強みがあるのです。

メリット⑥:家族内での話し合いが進む

FPに資産運用を相談する6つ目のメリットは、「家族内での話し合いが進む」というものです。

あまり知られていませんが、資産運用にあたっては、「個人単位ではなく、家族単位で検討を行った方が良い」というポイントがあります。

しかしながら、多くの日本人は「お金の話」を家族とするのが苦手です。この為、「お金の問題についての、家族とのコミュニケーション」が十分に出来ている家庭は少なく、それが「最適な資産運用」を行う上では問題となる事があります。

しかし、この問題はFPに相談する事で改善が期待できます。

外部の専門家を入れて「家族全体の将来を良くする」という目的の為に検討を開始すると、家族間のコミュニケーションは改善するケースが多いのです。

資産運用をFPに相談する2つのデメリット

前述の通り、資産運用の相談相手としてFPを選ぶ事には多くのメリットがあります。しかし、資産運用の相談相手としてFPを選ぶ事にはデメリットもあります。

デメリット①:相談費用がかかる

FPに資産運用を相談する1つ目のデメリットは、「相談費用がかかる」というものです。

金融商品の販売を目的とした相談窓口の多くでは、無料で相談を受け付けています。これは、そのような相談窓口は金融商品の販売によって利益を得る事ができる為、相談でお金を取る必要がないからです。

これに対し、中立の立場で活動するFPに相談した場合には、基本的に相談料がかかります。これは、FPにとっては相談が本業である為であり、仕方のない事です。しかし、費用を少しでも節約したい方にとって、この点は資産運用の相談相手としてFPを選ぶデメリットになると言えるでしょう。

デメリット②:手間がかかる

FPに資産運用を相談する2つ目のデメリットは、「手間がかかる」というものです。

金融商品の販売を目的とした相談窓口に相談した場合、その相談窓口が販売している金融商品は、通常、その窓口ですぐに購入が可能です。

これに対し、中立の立場で活動するFPに相談した場合には、購入する金融商品を決めた後、別途、その金融商品を販売している会社に連絡を取って購入する必要があります。手間を少しでもかけたくない方にとって、この点は資産運用の相談相手としてFPを選ぶデメリットになると言えるでしょう。

FPに資産運用の相談をする人に知っておいて頂きたい事

ここで、「FPに資産運用の相談をする人に知っておいて頂きたい事」についても、取り上げておきます。

資産運用に関する相談をお受けしていると、「FPは投資の専門家なのだから、とにかく儲かる商品を教えて欲しい」といった要望を受ける事があります。しかし、真っ当なFPは、そのような要望には対応しません。

なぜならば、「全くリスクがないのに、大きく儲けられる商品」は、原則、存在しないからです。そして、そのリスクを隠して投資先を紹介するような事は、「FPとしての倫理観」に反するからです。

FPは資産運用に関する相談を受けた場合、「資産運用(資産形成)を通じて、相談者の人生を良くする」という事を目指します。そして、その目的を達成する為に、資産運用に関するアドバイスを提供しています。

相談者の事情によっては、「一般的な投資よりも高いリターンを目指す」という事をお勧めする場合もあるでしょう。しかし、あくまで、その相談者にとっての「適切な投資」をライフプラン分析などで把握した上でアドバイスをするのがFPの役割となります。

資産運用を相談するFPの選び方

では、資産運用を相談するFPは、どのように探せば良いのでしょうか。資産運用を相談するFPの選び方について解説します。

資産運用を相談するFPを選ぶ際には、まず、「特別な専門性をもったFPに相談する必要があるのかどうか」という点について判断するようにして下さい。

資産運用に関するアドバイスを得意としているFPのほとんどは、「一般的な会社員や主婦(主夫)の方からの資産運用の相談にのる事」や「一般的な投資商品についてのアドバイスを行う事」については、問題なく対応が可能です。

この為、もし、貴方がそのような対応の出来るFPをお探しであれば、資産運用に関するアドバイスを得意としている多くのFPの中から貴方に合ったFPを選べば問題ありません。

すなわち、そのFPが持つ特別な専門性については特に気にせず、「相談の利便性(場所など)」や「そのFPとの相性」といった点を重視してFPを選ぶ事をお勧めします。

相談するFPが絞り込めない場合には、それぞれのFPが設定している「料金水準」を考慮して選ぶのも良いでしょう。ただし、それぞれのFPが設定している料金水準は、基本的に、そのFPの実力などと相関関係があります。この為、「とにかく料金が安い方が良い」という考え方でFPを選ぶ事はお勧めできません。

注意して頂きたいのは、貴方が「一般的な会社員や主婦(主夫)とは違った立場にある場合」や「特殊な金融商品に投資をしたいと考えている場合」です。

そのような場合には、まず、「貴方の事情に対応できる特別な専門性を持っているか」という点を重視してFPを選ぶようにして下さい。

なぜならば、そのような相談に対応できるFPは限られており、単に「資産運用についてのアドバイスが得意なFP」というだけでは、貴方のニーズには応えられない可能性が高いからです。

また、「一般的ではない目的の為の資産運用を考えている場合」にも、同様の事が言えます。アドバイスの前提となるライフプラン分析に特別な専門性が必要となる事がありますので、その目的の為の作業を得意とするFPに相談するようにして下さい。

余談ですが、当社は、「経営者や役員といった立場の方からの相談」や「起業や事業が関係する相談」であれば、普通のFPが受けられない相談に対応する事が出来ます。また、「特殊なリタイア時期を前提とした相談(早期のリタイアを目指す為の相談など)」への対応も可能です。それらが、当社の「専門性」となります。

資産運用を相談するFPについての注意点

最後に、「資産運用を相談するFPを探す上での注意点」についても触れておきます。

FPの中には、特定の金融商品を販売する為に活動しているFPがいます。

そのようなFPへの相談が必ずしも悪い訳ではありませんが、残念ながら、そのようなFPに相談してしまった場合、ここまで説明してきた内容(FPに相談するメリット)は当てはまりません。

ですから、資産運用を相談するFPをお探しになる際、「そのFPが、特定の金融商品の販売を前提としているFPなのかどうか」という点については、十分に注意するようにして下さい。

※初心者の方が資産運用の相談相手をお探しの場合には、資産運用相談センターの利用をお勧めします(当社が運営に関わっており、初心者の方からの相談を金融機関に所属しないFPがお受けしています)。

更新日:2025年7月16日

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