経営者が必ず直面する悩み、それが、ご自身の「引退」です。どんな立場であっても「引退」は難しい問題ですが、中小企業の経営者にとっては、これを円満に進める事は特別に難しい問題であると言えるでしょう。
しかし、この問題には、経営者は必ず取り組まなければなりません。当たり前の事ですが、永遠に続けられる経営者はいませんし、自分がいなくなった後、会社がうまくまわっていくようにする事は、経営者としての責務であると言えるでしょう。場合によっては、周りに迷惑をかけずに廃業する事を考えるケースもあるでしょう。
そして、この問題への取り組みには、時間が必要です。また、円満な引退の為には、「会社」と「経営者個人」の両方が不安なく次のステージに進める準備を行わなければなりません。この為には、難しいプランニングと実行能力が求められます。
しかし、適切に準備を行い、また、計画を進めていく事で、この難易度の高い課題を克服する事は可能です。この問題への取り組みで、周囲からの「これまでの経営者としての評価」が一変する事もあるという事を踏まえ、少しでも早く取り組みを始める事をお勧めします。
経営者の引退が難しい理由は1つです。それは、「会社と経営者個人が密接に関係してしまっていて、それぞれを別の存在として考える事が難しくなってしまっている」からです。会社にとっては、今の経営者がいる前提で全てが出来上がってしまっており、逆に、経営者個人にとっても、会社の命運と自分自身の生活が切り離せない状態が出来上がってしまっています。しかし、経営者の引退を成功させる為には、まず、この問題を解決しなければなりません。
逆に言えば、この問題さえ解決し、その上で、「会社の将来」と「経営者個人の引退後の生活」の姿を描き、それを実現させていく事さえ出来れば、問題の解決は可能なのです。そして、引退を成功させてきた会社と経営者は、実際に、こうした問題を解決してきています。貴方の会社で実現出来ない訳がないのです。ただし、引退の実現の為には、それを実現させる為の準備を適切に進める必要はあります。
SOLUTION PROPOSAL
経営者の引退を実現させる為には、会社と経営者個人の関係を完全に洗い出す必要があります。多くのケースにおいて、それは非常に複雑です。会社の支配権や意思決定への関与は勿論ですが、資金調達に関する保証や信用の問題など様々な点で関係がある事が普通です。こうした問題を整理した上で、会社が自分の引退後も問題なく成立していく為の準備として、次の経営陣が会社をまわしていけるような体制を構築したり、権限委譲を進めていったりする事になります。
場合によっては、他の会社に事業を譲渡する事で、事業を残す事も選択肢となります。事業を続けていかない場合には、周りに迷惑をかけずに廃業出来る準備を行う事になります。同時に、引退後の経営者の個人の生活の事も考えなくてはいけません。引退後も社会的な活動を続けるのであれば、お金の問題と同時に、そういった活動の基盤を整える事も軽視は出来ません。こうした分析を行った上で、引退の為に必要な計画を描き、実行していく事が必要です。
経営者の引退が成功しても、経営者の人生は終わりではありません。適切に計画された引退計画が実行された後であれば、経営者には第二の人生が待っています。多くのケースでは、これまでの経験や人脈を生かした、何らかの社会的な活動を行われる事が多いように思います。そして、そうした活動によって、これまで以上に、引退を成功させた個人への社会的な評価は高まっていきます。勿論、趣味や研究に没頭される人生を望まれる場合は、そうした第二の人生も可能です。ただし、こうした第二の人生の満喫は、会社との関係を上手に整理できた場合のみに許される権利であると言えるでしょう。
SOLUTION APPROACH
経営者の引退を成功させる為に必要な内容は前述の通りですが、それらの為に必要な検討作業は、「会社と個人の関係の分析」「会社の将来の設計」「経営者個人の引退後のライフプランニング」の3つに分類する事が出来ます。そして、これらの作業に必要な知識や能力は、「経営や会社の事についての専門的な知識や経験」「経営者特有の会社との関係についての理解」「引退後の生活についてのライフプランニング能力」という同じく3点です。これらの検討を行った上で、実行に移していく事で経営者の引退を成功させる事が出来ます。
こうした知識や能力を経営者本人、または、経営者の周囲で相談出来る人物が持っていれば問題はありません。しかし、残念ながら、こうした能力は専門性が高く、また、これまでの会社の関係とは切り離した相手にしか相談したくないとお考えの経営者も多く、多くのケースでは、新しい相談相手を探されるケースが少なくありません。
当社は、企業の経営支援を行う会社です。この為、会社や経営に求められるものについては熟知しております。また、経営者の引退に関するご相談を頂いた場合には、こうした点についての理解があり、かつ、経営者のライフプランニング経験が豊富なファイナンシャル・プランナー(FP)が担当させて頂きます。
世の中には、多くの専門家がいますが、こうした、「会社・経営」と「経営者個人」の両方に強い専門家・会社は多くはないと当社では自負しております。是非、当社への相談もご検討下さい。
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